私は、技術的に興味があって情報をフォローしているものが、いくつかあるのですが、3Dプリンタも、そのうちの一つです。
今日はその3Dプリンタの話題提供です。
以前にスピーチで「Makers」という本と言葉を紹介しました。今までのような大掛かりな製造装置でモノを大量生産するのではなく、3Dプリンタやレーザーカッターなどを使って、モノを作る人たちのことです。
日本でも、2011年位から話題になっていて、「ファブラボ」という3Dプリンタなどを備えたワークスペースが各地にあるようです。
3Dプリンタは、当初、樹脂を原料として、小さなモノをプリントアウトしていましたが、いまでは、材料も大きさも様々なものを作れるようです。
プリントアウトできる構造も、何でもありで、今までの金型からの製造では不可能だった、中空構造のものなど、モノ作りの自由度が大きく広がりました。
大きさは、ミクロン単位から、実物大の車のモデル、もっと大きなものだと、住宅までも、プリントアウトできるようです。
材料も、本当にバラエティに富んでいるようです。どんなものがあると思いますか?従来の樹脂以外に、何でもあるんじゃないかと思うほどです。
例えば、
- 金属
これによって、樹脂では強度不足のものも作れるようになりました。 - 食品:フードプリンティング
ある基準を満たした材料であれば、食品も使えるので、見た目や栄養価が通常のものと同じような料理を作ることができるそうです。 - 生体インク:バイオプリンティング
幹細胞や、その他を含むバイオインクを使って、軟骨や心臓弁なんかも現在作れるそうです。
このように、3Dプリンタによって、ものつくりの自由度が驚異的に上がったのですが、ドローンと同じように、新しい技術は、倫理観や法律など、その周りの環境が、ついていけていない部分が多々あります。
例えば、武器や薬なども、材料とデザインデータがあれば、基本的には簡単に作れてしまいます。
このような面も含めて、上手く、技術を発展させていければ楽しいなと思いながら、これからも、フォローしていきたいと思います。
今回の話は、「2040年の新世界~3Dプリンタの衝撃」という書籍に詳しく乗っていますので、興味のある方は是非読んでみてください。