はじめに
近年、断捨離やミニマリスト、コト消費などの言葉が出回り、モノに縛られない生き方を模索する人が多くなってきていることを感じます。
私も、子供のころからいろいろなものを所有する一方、実家が狭いことから、常にモノの整理に追われてきた覚えがあります。しかし、モノをいかに整理しても、格納スペースに限りがあるため、泣く泣く手放したモノも少なくありません。今でも、取っておきたかったと思うものがいくつもあります。
その後、コンピュータやその周辺技術が進み、現在では、様々なモノをデジタル化できるようになりました。私は、自分にとって不必要なモノは、どんどん断捨離していくのですが、手元に取っておきたいモノの中で、デジタル化できるものについては、積極的にデジタル化してコンピュータファイルとして管理します。モノのデジタル化によって、モノが持つ情報は保持しながら、モノが占める容積を圧倒的に小さくすることができ、物理的な生活空間をシンプルにすることができます。デジタル化されたモノは、実物よりも格段にコントロールしやすく、劣化もしないのも優位な点です。もちろん、モノが実体として存在することに価値があるものについては、モノとして存在させることに異存はありません。
以下に、私が今まで電子化したモノについて、効果が大きかった順に記載しています。皆さんも身の回りのモノのデジタル化にご興味があれば、参考にしてはいかがでしょうか。
デジタル化したモノ
紙媒体
デジタル化対象
私にとって一番効果が大きかったのは、紙媒体のデジタル化でした。以下に私にとって効果が大きかった順に列挙します。
- 書籍・雑誌・冊子 … 本棚が必要なくなった、データをタブレット端末に入れてどこでも読書
- 市販書籍・雑誌
- 卒業アルバム
- 写真 … すべてコンピュータ上で電子アルバムとして管理
- 紙焼き写真
- ネガ・ポジフィルム(紙媒体ではありませんが)
- 取扱説明書
- 紙媒体をスキャン
- メーカーサイトからPDF版をダウンロード
- はがき … 受け取ったはがきを年ごとに管理
- 年賀はがき
- 暑中見舞い
- 喪中はがき
- 名刺 … Evernoteでタグを付けて分類・管理、スマホからいつでも参照可能
- 名刺
- 各種書類
- 学校の書類/配付物(記録として残しておきたいもの)
- 行政機関への提出物
- 紙媒体として取っておく必要のないもの(最終学歴より前の卒業証書、最終取得資格より下の資格試験合格証書など)
- 紙媒体で管理していたときのスケジュール帳(現在はGoogle Calendarで管理)
デジタル化手段
紙媒体のデジタル化は、基本的に「ドキュメントスキャナー PFU ScanSnap iX1500」(以前は ScanSnap S1500)を使用していますが、デジタル化対象によっては、「複合機 EPSON PX-1700F」(A3ノビ版対応)を利用してスキャンしています。
スキャン解像度は、300dpi としています。これは、実際の書籍、雑誌、紙焼き写真などでスキャン実験した結果、300dpiであれば、目視上、実物と同じだったことから、決めた数値です。色解像度は、カラーモードは24bit、グレースケールモードは8bitとしています。
上記スキャナーは、大まかに以下の基準で使い分けています。
- 基本的には PFU ScanSnap iX1500 を使用
紙媒体デジタル化のための PFU ScanSnap iX1500 設定紙媒体のデジタル化のための PFU ScanSnap iX1500 の登録プロファイルです。 PFU ScanSnap iX1500 設定 表1 「ScanSnap iX1500」の設定
- 以下のもには EPSON PX-1700F を使用
- ScanSnapより高品質でスキャンしたいもの(紙焼き写真、書籍・雑誌の表紙など)
- ScanSnapでスキャンできないもの(A4版より大きい、長方形でない、小さすぎる、厚さがある、紙以外など)
紙媒体デジタル化のためのEPSON PX-1700F設定紙媒体のデジタル化のための EPSON PX-1700F のスキャンパターンです。 EPSON PX-1700F 設定 表1 「EPSON Scan プロフェッショナルモード」の設定 - ネガ・ポジフィルムは、以下の方法でデジタル化(「Kodak Photo CD」「FUJI FDi CD」は、さらにJPEGファイルとして抽出)
- Kodak Photo CD に変換
- FUJI FDi CD に変換
- フィルムスキャナー(既に全フィルムをスキャンしたのでスキャナー本体は現在手元にありません)でスキャン(1800dpi、1360dpiなど)
オーディオ/ビジュアル媒体
2番目に効果があったのは、音楽CDや映画DVDなどのパッケージやディスクを含めたデジタル化でした。
- 音楽CD(特典映像DVDを含む)
- CDデータ(ディスク丸ごとのデータ) … 仮想ディスクとしてマウントすれば、通常のCDと同じ操作ができる
- CDデータ(各曲をMP3に変換したデータ)
- CDジャケット
- 歌詞や解説が掲載されたブックレット
- CDディスク面(アルバムタイトルなどが印刷されている面)のスキャン画像
- 映画DVD(Blu-ray Discの作品は、現時点ではコンピュータファイルとして管理するには大きすぎるので、保留しています)
- DVDデータ(ディスク丸ごとのデータ) … 仮想ディスクとしてマウントすれば、通常のDVDと同じ操作ができる
- DVDジャケット
- 解説などが掲載されたブックレット
- DVDディスク面(タイトルなどが印刷されている面)のスキャン画像
- テレビ番組の録画(S-VHS,Hi8,ハードディスク録画)
- 映像データをMPEGフォーマットに変換したもの
- プライベートでビデオカメラ撮影した映像(Hi8,VHS-C,MiniDV,8cmDVD,SDメモリーカード)
- 映像データをMPEGフォーマットに変換したもの
★今後の整理項目★
ディスク媒体の電子化ファイル構成
- booklet
- cover_back+side
- cover_front
- discface
- *.cue
- *.img
MP3タグ管理
- Mp3tagのタグ→ファイル名変換規則
- $replace(%discnumber%-$num(%track%,2)-%title%-%album%,’ ‘,’_’)