3分間スピーチ:2015-07-15:ふるさと納税

みなさん、「ふるさと納税制度」を使ったこと、ありますか?「納税」と名前がついていますが、実際には寄付金という位置づけです。

知っている方もいるとは思いますが、ごく簡単に仕組みを説明します。

一年間の間に、実際の居住地以外の自治体に寄付すると、ある一定の金額までは、寄付金額全額から2000円を引いた額が、その年の所得税と次の年の住民税から還付、または控除されるという制度です。

つまり、2000円のみを自己負担することによって、自分の意思に従って、本来払う先(国や居住地)から、希望する自治体に財源が移るという仕組みです。

また、寄付する際に、その使用用途を指定できる自治体が多く、例えば、その地域の子供の生活環境や学習環境の向上、自然エネルギーの促進など、いろいろありますので、もし、特定の目的に自分の寄付を使ってもらいたいならば、それを指定することもできます。

このように、元々は、自分の本当のふるさとや、ゆかりのある自治体に財源を移すことによって、その自治体を応援しようというものでした。

ただ、この「一定の金額までは2000円のみを自己負担することによって」の「一定の金額までは」というのが、くせもので、制度を分かりづらくしているのと、確定申告が必要なことから、なかなか、この制度を利用しようという気が起きない人もいると思います。

実際には、寄付した自治体からのお礼の品が結構充実していて、それを楽しみにふるさと納税する人も多いです。

昨年ニュースにもなりましたが、そのお礼の品が結構エスカレートしてきて、政府が自粛するように要請した、なんてこともありました。

わたし個人の意見としては、各自治体が、自分のところに寄付を呼び込む工夫や、努力をすることは、とても良いことだと思っています。

実は、私も、今年の3月からふるさと納税制度を使い始めました。今は、ふるさと納税専門のポータルサイトがあって、Web上で寄付申請から、決済まで、完了できるようになっています。

お礼の品も、Webで見ることができるので、見るだけでも、結構楽しいと思います。

皆様も、興味があれば、ぜひ制度を利用してみてはいかがでしょうか。